自衛消防大会

チームで協力し、競技に取り組んだ「屋内消火栓の部」

2種目で消火技術競う
事業所火災など防災体制確立

大島地区消防組合消防本部主催の第26回自衛消防大会が14日、奄美市名瀬の同消防本部であった。市内の各事業所から消火器の部に7人、屋内消火栓の部に9チーム(3人1組)が参加。2種目で消防活動の技を競い合い、事業所火災などの災害時におけるそれぞれの役割など、防災体制の確立に努めた。

自衛消防大会は、同組合管内の事業所における防災意識の高揚と、職員の消火器と屋内消火栓の操作技術の向上を図るため、毎年実施している。今年は悪天候の影響で1週間、延期しての開催となった。

はじめに小松和行消防長が「いつどこで何があっても『自分たちの事業所は自分たちが守る』との意識のもと、火災発生時における初動体制の連携と、事業所が一体となった体制の確立を図ることが大切。競技においては迅速、安全、確実を基本に日頃の練習の成果が発揮できることを期待します」などとあいさつした。

競技は風向きも考慮しながら消火器で炎を消す「消火器の部」と、3人1組で協力して初期消火、避難誘導、通報の一連の動作のタイムと正確性、丁寧さなど審査する「屋内消火栓の部」の2種目。選手たちは本番さながらの真剣な表情で競技に取り組んでいた。

吉田商事㈱Aチーム・キャプテンの平篤志さん(30)は「前回出場した時よりも、ややタイムが落ちたのでチームの自己評価は80点ぐらい。会社でも定期的に訓練しているため、万一の火災などの際は(訓練の成果を)生かせると思う」と話していた。

競技結果は次の通り。(敬称略)
【屋内消火栓の部】①南海ガス㈱A②南海ガス㈱B③吉田商事㈱A
【消火器の部】①泊あかね(吉田商事㈱)②林美智子(大島石油㈱)③壽さやか(大島石油㈱)