瀬戸内町 町制施行60周年記念式典

式辞を述べた鎌田町長

町民歌斉唱で児童らが登壇し、式典を盛り上げた

「魅力あふれるまちづくり」宣言

瀬戸内町の町制60周年記念式典が15日、同町の清水総合体育館で開かれた。地域や郷友会など町内外から多くの出席があり、これまでの歴史を振り返り、飛躍を誓い、町の節目を全員で祝った。

同町は1956(昭和31)年9月1日 、実久村・鎮西村・西方村・古仁屋町の旧4町村の合併により発足。今年60周年を迎えた。 50周年以降の主な出来事として、▽せとうち海の駅落成(07年)▽第1回加計呂麻島ハーフマラソン開催(08年)▽エフエムせとうち開局(12年)▽網野子バイパス(トンネル延長4243㍍)の供用開始(15年)―など。

この日は、住民や関係者、関東や関西など全国の郷友会会員を合わせ約400人が出席。会場内では、懐かしい顔ぶれとの話に花が咲き、和やかなムードで進行した。

式典では、古仁屋高校書道部によるオープニングパフォーマンス、青年団代表による町民憲章の朗読。また町の発展に尽くした個人を表彰する特別功労など各功労者表彰・感謝状の表彰式があり、104人が受賞。代表者に賞状が手渡された。

式辞で鎌田町長は「先人に感謝し、すばらしい文化と歴史を持つわが町を発展させ、次世代に引き継ぐ責務がある」と述べ、陸上自衛隊警備部隊配備(19年度)や奄美・琉球世界自然遺産登録(最短18年夏)など、町史に残る転機の訪れを踏まえながら、「『チームせとうち』のリーダーとして、絆でつくる豊かで魅力あふれるまちづくりの実現に全力で取り組んでいく」と宣言。出席者から拍手が送られた。

来賓の金子万寿夫衆院議員(西古見出身)は「(瀬戸内町は)全国から注目が集まっている。これからの地域振興をしっかり考えていかなければならない」。また林健二県議(瀬相出身)は「きょうを新しい瀬戸内町をつくる日にしよう」とそれぞれ祝辞。大きな節目を迎えた地元の発展を願った。また三反園訓県知事(代読)からは同町の飛躍を祈念する言葉が贈られた。

最後に町民歌斉唱して閉幕。壇上に並んだ児童らとともに、出席者全員で歌い、地域への思いを馳せた。

関西在住の出身者約100人とともに今回出席した、関西瀬戸内会の富川秀広会長(59)は「離れていても心は一つ。今後も住民と連携して、地域を盛り上げていきたい」と語った。