名瀬中生徒が快挙

英語暗唱大会最優秀賞の屋さん(右)と弁論大会2位の森さん(左)

県英語暗唱大会・最優秀賞、屋さん・英語弁論県予選・県内2位森さん

 
県内の中学校生徒が英語力を競う「第53回県中学校英語暗唱大会」、「高円宮杯第68回全日本中学校英語弁論大会県予選」が9日、鹿児島市の県市町村自治会館ホールであった。暗唱大会では奄美市の名瀬中学校3年・屋舞美さんが最優秀賞、また弁論大会では、同校3年・森悠里さんが2位(県議会議長賞)をそれぞれ受賞。奄美から唯一の出場となった同校生徒がそれぞれ上位入賞を果たす快挙となった。

暗唱大会は県中学校教育研究会主催で43人が出場した。手塚治虫が漫画家の道を目指すきっかけなどを描いた課題文の暗唱度や発音、声量を審査し、屋さんは単語のアクセントや強弱、規定時間(2分)以内での読み上げなどが高く評価された。

同大会初出場という屋さんは「中学校入学をきっかけに英語に関心を持ち、海外への興味も高まった」と振り返り、今後について「英語は国際語としてこれから重要性は高まる。学んだことを生かしたい」と話した。

弁論大会は読売新聞社主催で31人が出場。題材は自由だが、5分以内にまとめた内容が審査される。主張だけでなく、ネイティブな英語、表現力が高評価につながった森さんは、交換留学先で感じた意思疎通の難しさをテーマにした「日本人らしさ」を発表。海外では謙虚さより、明確な意思表示の必要性を感じる一方、双方のバランス感覚を保つ大切さを訴えた。

11月開催される中央大会(東京)への出場権を得た森さん。2年前の出場では県内1位をとったが、今回2位のくやしさをにじませ、「周りの支援でここまでこられた。そのためにも全国1位を目指したい」と意欲を見せる。

同校関係者によると、英語の分野で力を発揮する2人の姿に、英語に関心を持った生徒も少なくなく、「県トップの成績と県代表として全国出場は学校の誇り」(関係者)とこれからの活躍にエールを送った。