栄、永田、里の3氏に奄美市栄誉賞

栄和人氏(中央)永田裕幸氏(右)里綾実氏(左)

新たに創設、来月贈呈式
「郷土に夢と希望、感動」

奄美市は20日、スポーツや芸能活動などにおいて顕著な功績のあった個人・団体を称える目的で「奄美市栄誉賞」を創設し、日本レスリング協会強化本部長の栄和人氏(56)=笠利町出身=、車いすバスケでリオパラリンピックに出場した永田裕幸氏(32)=同=、第7回WBSC女子野球ワールドカップで5連覇し、最優秀選手賞も獲得した里綾実氏(27)=名瀬出身=の3氏に対し、同賞を贈呈すると発表した。

同日、朝山毅市長が市役所で会見を開き発表した。市栄誉賞の創設は市制施行10周年を迎えた節目の今年、オリンピックや各世界大会で奄美出身者が出場し、活躍したことを機に決定。市民、国民に大きな感動と夢、希望を与えるとともに、同市の名を国内外に高めた人たちの功績を称えることが目的。

栄氏はレスリング選手として1988年にソウル五輪に出場。現役引退後は指導者として長きにわたり女子レスリング日本代表チームをけん引。リオ五輪でもレスリングチーム強化本部長を務め、女子は全6階級で金メダル4個、銀メダル1個を獲得した。

奄美市で幼少期を過ごし、23歳の時に背骨を折る重傷を負い車いす生活となった永田氏は、その後、新たに車いすバスケットボールに取り組み日本代表として世界選手権やリオパラリンピックに出場、活躍した。車いすバスケットボール「埼玉ライオンズ」所属。

里氏は2013年女子プロ野球に入団。今年も含め、過去4回女子野球ワールドカップに日本代表として出場し、4大会連続で個人タイトルを受賞。前大会、今大会と連続して最優秀選手賞を獲得するなど活躍した。投手。現在「兵庫ディオーネ」所属。

会見で朝山市長は「世界的なスポーツ大会において国民、そして郷土の市民に夢と希望、感動を与えてくれたことに市として3人の栄誉を称え、賞を贈呈したい。また4年後に東京五輪も開催されるなか、今後のさらなる活躍も期待したい」と述べた。

同市は来月21日、市内で第1回「奄美市栄誉賞」贈呈式・記念祝賀会を開催。3氏のほか、栄氏の教え子であるリオ五輪のメダリスト4人も出席する予定。