「えらぶの西郷どん」発信

右から西郷南洲顕彰会の竿田富夫名誉会長、伊地知実利町長、前田修一副町長、実行委員会事務局の安田拓さん

プロモーション実行委立上げ
大河ドラマ決定で和泊町

【沖永良部】2018年のNHK大河ドラマに西郷隆盛を主役にした「西郷=せご=どん」が決まったことを受け、和泊町は25日、「西郷どん」プロモーション実行委員会を立ち上げた。伊地知実利町長は「西郷隆盛は、沖永良部にとって重要な人物。大河ドラマを通じて島をPRすることで、観光・経済の発展にインパクトを与えてくれるだろう」と期待を込めた。

ドラマの取材誘致を積極的に行い「えらぶの西郷隆盛」を全国に発信することが狙い。さらに同実行委員会は伊地知町長を委員長に、役場各課や県沖永良部事務所、えらぶ郷土研究会、おきのえらぶ島観光協会、西郷南洲顕彰会と連携を図り組織した。

来年度以降、県の補助事業を活用して西郷関連の講演会の開催や街歩きガイドの育成、看板・休憩所の設置などを行う。

設立式には、実行委員長の伊地知町長と副委員長の前田修一副町長、顕彰会の竿田富夫名誉会長が参加した。今月29日には、伊地知町長ら3人がドラマの時代考証を担当する志學館大学の原口泉教授を表敬訪問するほか、11月5日に鹿児島市で開催の「明治維新150周年プレイベント・薩長同盟150周年記念パレード」に顕彰会のメンバーが参加する。

同実行委の安田拓さんは「町の魅力アップのためにも、まずは町内の若い世代に西郷さんの功績や思想を知ってもらいたい」と語った。

西郷は、文久2(1862)年閏8月から1年半の間、沖永良部で謫居生活を送り、この間に「敬天愛人」の思想を完成させたとされる。