大島紬ディスプレイに助成

ホテルビッグマリン奄美のロビーに設置された大島紬の特設コーナー

「紬の薫るまちづくり」へ
ホテルロビーなどで紬PR

奄美市名瀬のホテルビッグマリン奄美で10月から、大島紬のディスプレイが始まっている。本場奄美大島紬ディスプレイ費用等助成制度を活用したもので、ホテルのロビーに特設コーナーを設置し、観光客などホテル利用者に大島紬の魅力をPRしている。

本場奄美大島紬ディスプレイ費用等助成制度は、産地両組合から紬の反物を購入し、店舗または事務所にディスプレイした事業所に対し、費用の一部を助成。産地から紬購入の気運を高め、「紬の薫るまちづくり」を推進し、産地在庫解消の契機として地域経済の活性化を図ることが目的。奄美市・瀬戸内町・龍郷町の3市町にある事業所(市税・町税などに滞納のない)が対象となっている。

同制度の助成額は費用の40%。購入費のほか、展示に関わる経費(加工・仕立て代、ディスプレイに関わる物品購入費など)も助成の対象で、上限は10万円。制度を利用して購入した大島紬(「地球印」の証紙が貼付されたもの)は、最低1年間は展示することとなっており、そのため期間中にその反物を販売するのは不可となっている。

10月から展示を始めた同ホテルでは、大島紬を一反購入。現在は、バスツアーでの来島者も多いことから、お土産としても人気のある紬の小物(財布、名刺入れ、ネクタイなど)とともにロビーに特設コーナーを設置して展示している。向井純一専務取締役は「ホテルでも大島紬の普及を手伝うことができればと、制度を利用してみた。お客様にも大島紬に直に触れてもらえたら」と話した。

申し込み、問い合わせは本場奄美大島紬産地再生協議会事務局(本場奄美大島紬協同組合)TEL0997‐52‐3411まで。