化粧まわしを贈られ、鎌田後援会長(右)と立浪親方(左)から激励を受ける明生関
新十両昇進で激励会
瀬戸内町出身・明生関に贈る
大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)での新十両昇進を決めた、瀬戸内町阿室釜出身の明生力=めいせい・ちから=(立浪部屋)を励まそうと、地元後援会が29日、同町の清水運動公園体育館で激励会を開催した。「化粧まわし一式」が贈られたのを受け、明生関は「あせらず、くさらず、あきらめず、努力し、まずは今場所の勝ち越しを目指したい」と意欲を見せた。31日発表された九州場所の番付は西十両14枚目。今後の活躍に期待がかかる。
激励会に先立ち、「瀬戸内町明生関後援会」は設立総会を開会。同日付の後援会設立が承認され、会長に鎌田愛人町長が就任した。
後援会から贈呈された化粧まわしは、同町職員・藤井幸之助さん(31)が太陽と波をコンセプトにデザイン。「太陽」は明生関、「波」は奄美の自然を表し、躍進の思いを込め、日の出があしらわれた。
町民など約270人が来場した激励会では、明生関が在籍していた瀬戸内少年相撲クラブの後輩や同窓生からの花束贈呈ほか、祝い唄などで祝福。会場の父昌也さん、母ひとみさんも息子の晴れ姿に目を細めた。
同席した立浪親方は「明生は、自分の番付(小結)を超える力士となってくれることを確信している」と愛弟子に期待感を示し、鎌田会長は「精進を重ねさらに上を目指してほしい」と激励。来場した支援者に「幕内、三役に登り詰めるよう地元からも力いっぱいの声援を願いたい」と呼びかけた。
新しい化粧まわしを前に、明生関は「両親や地元の応援で十両昇進することができました」と感謝を述べ、「地元が盛り上がるような活躍を見せたい」と抱負を語った。