市民後見人講座で裁判所見学

 法廷内で裁判の流れなどの説明を受けた受講生

受講生の関心高く
事務手続きなど関わりも あまみ成年後見センター

NPO法人あまみ成年後見センター(勝村克彦理事長)は7日、2016年度「奄美市市民後見人養成講座」受講生を対象に、同市名瀬矢之脇町の鹿児島地方裁判所名瀬支部を見学した。受講生のほとんどが裁判所に初めて立ち入るとあって、法廷内の様子や職員の説明に関心を示した。

同NPOによると、今年度の養成講座は基礎、実践合わせて14講座を計画。見学会はその一環として開催され、一般、医療・介護事業所などから約20人が参加した。

受講生は刑事事件を扱う「31号法廷」内で裁判の流れや裁判員制度について裁判所職員から説明を受けると同時に、職員が裁判官や被告人、弁護人の座る位置を解説。用意された法服を身に着けて裁判官の席に座り、司法の世界に親しんだ。そのほか、民事事件を扱うラウンドテーブル法廷や調停室も見学した。

同支部の丸尾丈次庶務課長は「参加者は大変、興味を示していた。裁判所の業務について理解を深める場は重要」と述べた。

 勝村理事長は、後見人制度の中で、裁判所での事務手続きなど関わりを示唆。「業務上やり取りがある機関を、実際に見学できたことは大きい」と語った。
名瀬の会社員・皛納奈保子さん(35)は「裁判所の様子や裁判の流れなどを学ぶことができ、意義深い見学会だった」と話した。