大島高校英語部の部員たち
第19回県中学校・高校英語ディベートコンテストで、大島高校(奄美市名瀬)英語部のAチームが2位に輝いた。同部は九州大会と全国大会それぞれへの出場権を獲得。またBチームは4位になった。
大会は先月29、30日に行われ、高校の部には11校18チームが出場。討論テーマは、政府が国民に一定の現金を無条件で支給する「ベーシック・インカム(最低限所得保障)」を日本で導入する是非についてで、1チーム4人が出場し、相手チームと約40分意見を戦わせた。肯定側と否定側に分かれて議論し、反論役など役割分担もあった。
予選は各チーム4試合を行い、同部は18チーム中、Bチームが2位、Aチームが3位になり予選を通過。A、B両チームとも準々決勝を勝ち上がったが、準決勝で顔を合わすこととなり、Aチームが勝利。Aチームは決勝で鹿児島情報高Bに、Bチームは3位決定戦でラ・サール高Aにそれぞれ敗れた。
同部は部員10人。大会には、千葉や長野など本土の高校とスカイプで練習試合をするなどして臨んだ。九州大会と全国大会にはチームを再編して1チームで出場する。
Aチームのモタラ・俊・ヤヒヤ君(2年)は今大会では他チームのプレゼンテーションの仕方などが参考になったという。「次のそれぞれの大会で上位を目指したい。県内のチームとは異なった考えを聞ける場なので楽しみ」と話した。
Bチームの安田佳夏さん(同)は全国大会について、「レベルの高い英語を聞けるいい機会。英語学習のモチベーションも上がると思う」と期待。
同部の仮屋まどか顧問は「2年前に全国大会に出場した先輩たちに憧れて入部した生徒もいるので応援したい。上を目指してほしい」と話していた。
九州大会は福岡県で来月3日、全国大会は茨城県で同10、11日に開催される。