与論十五夜踊り

スーパームーンに照らされながら「二十四孝」を奉納した=与論町=

スーパームーンに照らされ奉納
島の安全、五穀豊穣祈る

【沖永良部】国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊り」が旧暦の10月15日にあたる14日、与論城址跡に建つ地主神社であり、スーパームーンに照らされながら踊りを奉納した。

島の安全や五穀豊穣を祈る豊年祭として、年3回、旧暦の3、8、10月の十五夜の日に行われる。国の重要無形民俗文化財に1993(平成5)年指定。

二つの組が交互に踊りを奉納するのが特徴だが、最初の「雨賜り(あみたぼうり)」は2番組の踊り子と1番組の三線・太鼓が共演する。

この日は、前日にあった言語・方言サミットの関係者や観光客など大勢の人出でにぎわい、踊りの合間にお酒や餅などが振舞われた。

「雨賜り」の後は、「一度言ふて」「三者囃子(さんばすう)」「二十四孝」などの演目が奉納され、雲の間からスーパ―ムーンが現れると会場は一段と明るさを増した。