ハイジャック対応訓練

複数の突入部隊員でハイジャック犯の確保訓練を行った

有事の迅速な対処確認
奄美空港

航空機不法奪取事件(ハイジャック)対応訓練が15日、奄美市笠利町の奄美空港であった。奄美警察署など各関係機関から約50人が参加。通報から犯人確保までの一連の流れを確認し、有事の際の迅速な対処に理解を深めた。

訓練はハイジャック発生に備え、乗客・乗員の安全確保と処理体制の確立、迅速で適切な対処を目的に奄美空港管理事務所などの主催で実施。鹿児島―那覇便が鹿児島空港を離陸した後、種子島上空でハイジャックされ、人質を取った犯人の要求により、奄美空港に緊急着陸した想定で行った。

管制塔から事件発生の連絡を受け、現地対策本部の設置や運用訓練、緊急連絡処理体制による連絡通報、参集訓練を実施。同空港に下りた犯人の脱出要求に応える素振りを見せながら、突入部隊による犯人確保、搬送までを訓練した。

同署の榊伸一郎署長は、「事件を認知した際は、署まで速報することが大事。今後利用者が数万人規模で増加することが見込まれ、空港の皆さんと連携を密にして訓練していきたい」と講評。同事務所の中山昌則所長は「ハイジャックはいつ起こるか分からない。乗員乗客の安全を第一に考え、円滑な事件処理につなげるよう、保安体制の徹底に努めたい」と話した。