奄美新聞社旗地区対抗バレー

8地区対抗で争われた第9回奄美新聞社旗争奪奄美市地区対抗9人制男女バレーボール大会、女子決勝、アタックを打つ下方・新納

女子、下方2連覇飾る
金久(男子)初優勝

第9回奄美新聞社旗争奪奄美市地区対抗9人制男女バレーボール大会が20日、同市笠利町の太陽が丘総合体育館であった。8地区の男女16チームが、リンクトーナメントの熱戦を展開。男子は金久が笠利をストレートで下して初優勝を飾り、女子は、下方が2連覇を果たした。

各チーム20歳代から、50歳代の選手らで構成。男女それぞれ各2パートに分かれてリンク予選、上位2チームずつの決勝トーナメント戦で覇を競った。各チーム初戦からトーナメント進出をかけた、白熱したプレーを展開。男子決勝は、準決勝で昨年王者の上方にストレート勝利した金久、住用を接戦で破った笠利との組み合わせ。序盤から、金久が試合を押し気味に進め、2―0のストレートで勝ち、大会初優勝を飾った。

女子決勝、笠利と下方はリンク予選同じAグループで戦った同士の再戦。試合は、下方が終始リードを守り、勝利し、2連覇を果たした。

大会結果は次の通り。
【男子】〈リンク予選〉▽Aグループ 
上方2(21―14、22―20)0下方、笠利2(21―14、19―21、21―8)1伊津部、笠利2(22―20、18―21、21―14)1上方、下方2(21―12、21―8)0伊津部▽Bグループ 住用2(21―14、21―15)0奄美、金久2(21―16、21―13)0古見方、金久2(21―14、21―11)0奄美、住用2(21―17、21―8)0古見方
〈決勝トーナメント〉▽準決勝 笠利2(18―21、21―17、21―16)1住用、金久2(21―15、22―20)0上方

▽決勝 金久2(21―12、21―13)0笠利
【最優秀選手】▽50代 松野芳照▽40代 福山智士▽30代 幸寛和▽20代 緒方宏介
【女子】〈リンク予選〉▽Aグループ 笠利2(21―11、21―10)0奄美、下方2(21―11、21―16)0住用

選手同士の深い信頼関係、カバーし合うバレーで2連覇を果たした下方女子

、下方2(21―5、21―10)0笠利、住用2(21―23、21―13、21―17)1奄美▽Bグループ 上方2(21―4、21―5)0古見方、金久2(21―15、14―21、21―11)1伊津部、上方2(17―21、21―4、21―19)1伊津部、金久2(21―5、21―6)0古見方
〈決勝トーナメント〉▽準決勝 下方2(24―22、26―24)0金久、笠利2(21―14、21―10)上方
 ▽決勝 下方2(21―4、21―17)0笠利
【最優秀選手】▽50代 井川あけみ▽40代 岡山智代▽30代 新納はるか▽20代 森麻里菜

下方女子、2連覇達成

「阿吽の呼吸でカバー」

「阿吽=あうん=の呼吸で、互いにカバーし合うバレーができた」。下方女子、池畑良子監督は大会の勝因を語った。決勝第一セット、両チーム通じた初得点を奪うと、連続9ポイントを挙げ、勢いのままセット先取に成功。第2セット中盤頃、一時競り合う展開になるも、後衛・前衛の粘り強いレシーブから、得点を確実に積み、リードを守り切った。

「お互いの力を知り、信頼し合っている関係がうちの特徴」。準決勝の金久戦は、2セットともにジュースにもつれ込む大接戦。「最も厳しい試合だったが、勝てたことが大きかった」(池畑監督)。

2連覇を目指し、チームは練習を重ねてきた。今月に入り、20代の安原青夏が加入。右のスパイカーとして、活躍を見せた。

「うちは選手層が厚い。選出には悩んだが、ベンチも熱い応援を続け、チーム一丸で臨めたことも優勝につながった」。下方女子は同大会、優勝常連チームの一つ。第10回大会は、3連覇が掛かる。「来年も早めにチーム練習を始め、勝ちたいと思います」と池畑監督は笑顔を見せた。

金久、「念願の初V」

選出に迷うほど「メンバーそろう」

念願の初優勝を飾った金久男子


「一度は優勝したいと思っていたので…」。金久男子を今年から率いる森啓樹監督(57)は喜びをかみしめた。昨年は決勝で敗退。これまで、トーナメント進出は果たすも、なかなか勝つことができなかった。「各年代で核となる選手がいたり、選出に迷うほど今大会はメンバーがそろっていた」(森監督)。

準決勝では、昨年破れ優勝を逃した上方に接戦で勝利。「この一戦は鬼門。お互い手の内を知っているのでやりにくさがある。勢いをもたらせたら最も怖い相手だが、流れを上手く保つことができた」。

決勝も勢いそのまま終始、試合をリード。セッター・松野芳照の安定したトスに、右は新保和久、左は福山智士らが合わせ着実に得点。勝田順也や、「チームのムードメーカー」(森監督)・瀬戸山誠がサービスエースなども決め、試合巧者ぶりを見せる戦いで念願の初優勝を決めた。

「50代であそこまで動ける選手はなかなかいない。もともと奄美の名プレーヤーだった」と松野を称賛。「瀬戸山が練習計画など、縁の下の力持ちとして動いてくれた」と感謝した。

森監督は次回大会に向け「若い選手も入れ、ベテラン勢との融合を図り、2連覇を」と抱負を語った。