「じゃっキーfarm」

キクラゲの菌床で作った肥料を土に混ぜる高校生=知名町田皆=

キクラゲ菌床で微生物増やす
高校生がジャガイモ作り挑戦

 【沖永良部】高校生による農業ビジネスプラン「じゃっキーfarm」のメンバーが4日、知名町田皆の畑にキクラゲの菌床を撒いた。土壌中の微生物を増やすための作業で、沖永良部高校の生徒3人と島の活性化に取り組む酔庵塾のメンバー3人が参加。約半年かけて土づくりを行い、来期のバレイショ植え付けを目指す。

 同メンバーは、地元産キクラゲの菌床を肥料に使い、微生物の働きで無農薬のバレイショ栽培に挑戦している。10月にほ場の微生物数を測定したところ約94万という数値が出た。これを半年間ほどかけて100万以上にする。

 この日は、沖永良部きのこ(株)の今井宏毅代表が、キクラゲを栽培後の菌床を細かく砕き、発酵させた肥料約2㌧を準備。参加者は、スコップと鍬を使い丁寧に肥料を土に混ぜていった。

 同校2年の川畑有佳さん(16)は「プロジェクトを通して、土の中の生き物や種類について知識を深めることができた」と話した。

 プロジェクトリーダーで同2年の川畑芽衣さん(17)は「まだ肥料が足りないので、さらに追加して良い土を作っていきたい」と語った。