同級生とのつながり宝物

東京の新宿プリンスホテルで行われた「島ッ人 71★72de結逢会~内地でゆらおう~」の同窓会=提供写真=

関東圏在住の出身者ら同窓会
SNS通じ呼びかけ実現、ゆらう

 東京を中心に島外で暮らす1971~72年生まれの島出身者による「島ッ人 71★72de結逢会~内地でゆらおう~」が発足し、東京の新宿プリンスホテルで同窓会を開催した。同じ島出身者同士、出身校を限定せず、SNSやフェイスブック(FB)を通じて参加を呼び掛けて実現したもの。「どんなに離れていても、島の同級生が一番大事。このつながりが宝物」と、今後も定期的な集まりを計画している。

 実行委員の一人である宮田朝美さんによると、同窓会のきっかけは、2年ほど前、東京で暮らしていた同級生が孤独死になってしまったことから。「まったく交流がなかったわけではないが、同級生もたくさん近くに住んでいるのに気付けなかったのが残念だった」と振り返る。それから、名瀬中の卒業生らで忘年会や新年会を実施。「学校も関係なく、同級生で集まろう」と、同窓会の企画につながったという。

 同窓会の開催は、対象者ならだれでも参加できるよう、実行委員らがSNSやFBを通じて告知したところ92人が参加。8割が関東在住の出身者で、奄美からも10人ほどが参加したほか、関東圏以外の出身者も集まり、交流を深めたという。

 なかには中学卒業後、県本土に進学したきりという人の姿もあり、約30年ぶりに同級生と再会する場面も。宮田さんは「島はバニラ・エアなどで近くなったとはいえ、家族もいる人たちが同窓会のために帰省しようとするとハードルが高い。せっかく近くに住んでいるのだから、毎年は無理でも、2回目、3回目と続けていけたら。参加者からの評判も良く、今回参加できなかった人からも、『次も開いてほしい』という声もあった」と話した。