宇宿農村公園で植樹を行う宇宿小の児童ら
タブノキなど植樹 自然の大切さ学ぶ
一般財団法人奄美市開発公社主催の「奄美市笠利B&G植樹祭」が10日、同市笠利町の宇宿農村公園であった。海を守る植樹教育事業として同公社が初めて実施。宇宿小学校(恒吉芳友校長)の全校児童26人が同公園内に設けた所定の場所に10種類150本の苗木を植樹。活動を通して森や海など自然の大切さを学んだ。
開会式では奄美市の要田憲雄教育長が「植樹を通して緑を大切にする心、守り育てる心を育み、みなさんにとって良い経験・大切な思い出になると思います。1本1本の木々がやがて未来の森になるよう頑張ってください」などとあいさつ。注意点など説明を受けた後、全員が手分けしてタブノキやアカテツ、シイノミ、オキナワウラジロガシ、アコウ、オオハバボウ、シャリンバイなどの苗木を約50㌢の等間隔で植えた。
児童らは植樹のため地面に穴を掘る作業や、時おり出現するミミズなどに悪戦苦闘しながらも約1時間半懸命に作業。植樹した苗木の周辺に草を敷いて最後は水かけを行い完了。苗木がしっかりと育つまでの今後、数年間は同公社の職員が雑草除去や水かけなど定期的な管理を行うという。
笠利B&G海洋センターの前島秀一さんは「公園で遊びながら、たまには周辺の草むしりなど、みなさんが植樹した苗木の成長をこれからも見守ってほしい」。宇宿小6年の恵涼穂さんは「自然が多い奄美が好き。これからきょう植えた木々の成長を見守りながら自然とうまく共存していきたい」と話していた。