児童しめ縄づくり挑戦

学校用しめ縄づくりに挑戦した児童たち

地域住民、熱心に指導
知根小

 奄美市名瀬根瀬部の知根小学校(松元浩幸校長、児童9人)の児童が10日、玄関に飾る正月用のしめ縄づくりに挑戦した。地域のお年寄りの指導を受けながら、稲わらを束ね寄り合わせる昔ながらの作業を体験した。

 季節行事に親しんでもらおうと昨年から企画。土曜授業のこの日、地域住民でつくる「知名瀬喜楽会」「根瀬部又瀬会」から指導役にメンバー4人ずつが学校を訪れ、全児童9人に指導した。

 住民は、▽わらの長さを合わせる(約50㌢)▽わらの根元はたたいて柔らかくする▽両手をしっかりと合わせてわらをよる―などのコツを伝えながら、実際に作業を披露。児童は指導通り丁寧にわらをより合わせ、自宅用のしめ縄(長さ1㍍)を完成させた。

 また学校用のしめ縄づくりでは長さ2㍍以上を目標に掲げ、児童は大人に混じってより作業を手伝った。

 今回材料のわらを提供した鶴吉也さん(78)によると、わらは龍郷町秋名集落から調達。「体験を通じて昔、校区の集落で稲作が行なわれていたことを子どもたちに知ってもらいたい」と語った。

 6年・和田慎平くんは「昨年体験済み。今年はうまく縄状にすることができたので自宅の玄関に飾りたい」と喜んだ。