天城町防災センター完成

可動式客席(400席)とステージも備えた「防災総合研修室」=天城町防災センター

天城町防災センター安全祈願祭
関係者約40人が出席した安全祈願祭

「安全・安心・安定したまちへ」
22日運用開始へ安全祈願祭

 【徳之島】天城町総合防災拠点整備事業(3施設)の目玉として昨年3月、町中央公民館敷地に着工した「天城町防災センター」が完成。22日の町生涯学習推進室の移転など一部運用開始を前に同町は19日、安全祈願祭を行った。町有地の同一エリアに先に完成し供用開始した医療センター、保健センター両施設と連携、「安全・安心・安定した住みよいまちづくり」に期待を寄せた。

 町中央公民館施設の老朽化や町内医療機関不足、町保健センター施設の老朽化などを背景に、①防災センター(事業費18億1223万円、国交省・社会資本整備総合交付金事業約70%補助)②医療センター(2億6286万円)③保健センター(2億3978万円)の3施設を集約整備する町総合防災拠点施設整備事業(総事業費見込み約23億円)を推進。「あまぎユイの里医療センター」(指定管理者委託)は今年3月に開所、保健センターは6月に移転開所した。

 同拠点施設整備事業の目玉として本体が完成した「町防災センター」は、鉄筋コンクリート2階建て延べ床面積2652・4平方㍍。設備機能では▽1階=玄関ホール(一時避難)や司令室、炊き出し(調理)室、防災総合研修室(可動式客席約400席)、避難室(舞台兼用)、防災対策会議室など▽2階=防災展示ギャラリー、高齢者避難室(2室)、妊産婦同、小会議室などを備えている。

 外構・排水・駐車場(約130台)整備を進めながら22日、町教育委員会の生涯学習推進室(旧保健センター施設)と町防災担当者(総務課)を配置。一部運用を開始する。
 安全祈願祭は町当局や町議会議員など関係者約40人が出席してあった。大久幸助町長はあいさつで「奄美でも大きな地震がいつ発生するか分からない。安全・安心・安定した住みよいまちづくり。避難所・防災面だけではなく、生涯学習施設として公民館講座や公演、結婚式にも使っていただきたい」とアピールした。

 当面は1月2日の成人式、同26日の陸上自衛隊第8師団演奏会、同28日の赤土新ばれいしょ春一番出発式、2月4日町総合防災拠点施設落成記念事業などに使用。正式な供用開始は4月1日以降となる。

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