ドライバーに「クロウサギに注意」を呼び掛ける路面標示=17日、徳之島町手々の県道
県が路面標示 輪禍多発の県道4カ所
【徳之島】徳之島地区では今年、国指定天然記念物アマミノクロウサギの交通事故死が過去最多の8件・8匹(昨年ゼロ)に急増している。これを受けて県大島支庁徳之島事務所はこのほど、県道の輪禍事故多発区間の4カ所に「クロウサギに注意」を呼び掛ける路面標示を行った。
同島では関係機関・団体のネコ対策なども奏功したのか、これまでクロウサギの出没・確認報告も少なく輪禍被害もなかった島北端の徳之島町手々の県道でも2件の輪禍被害・滅失(8月29日、11月16日確認が)が相次ぐなど範囲が拡大。環境省徳之島自然保護官事務所などが県に対し、ドライバーに夜間運転時の注意を喚起する路面標示の協力を求めていた。
路面標示したのは▽県道・花徳浅間線(徳之島町金見、同町手々両地内)▽県道・松原轟木線(同町轟木、天城町松原両地内)の計4カ所。管内県道の交通安全対策の区画線(中央線や外側線)引き直し工事に併せてマーキングを発注した。ちなみに文字幅80㌢、文字間隔2・4㍍、8文字の全長は26㍍という。
担当の県徳之島事務所建設課道路係長の川畑輝宏さん(47)は「国立公園指定と世界自然遺産登録にも向けて、大切なクロウサギの交通事故死をなくしてほしい」と話した。