日本郵政女子が〝凱旋〟合宿入り

創部、徳之島合宿3年目にして全日本実業団対抗女子駅伝で初優勝。凱旋合宿入りした日本郵政グループ女子主力メンバー=27日、徳之島空港で

創部3年目、直前合宿で実業団駅伝日本一
地元関係者が祝福・歓迎
徳之島

 【徳之島】創部3年目、徳之島での直前合宿で「『クイーンズ駅伝in宮城2016』第36回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」(11月27日、宮城県)を初制覇したJP日本郵政グループ女子陸上部(髙橋昌彦監督)=東京都国分寺市=の主力選手とスタッフら7人が27日、同島に〝凱旋合宿〟入り。天城町など地元関係者が祝福・歓迎し新たな飛躍に期待を寄せた。今合宿は1月7日まで。

 日本郵政女子は、他チームのコーチ・監督時代を通じた徳之島合宿で縁深い髙橋監督(51)を迎えて一昨年4月に創部、同島合宿も開始。昨年初出場の同駅伝は第12位と健闘。そして今年は11月7日~19日に直前合宿して臨み、総合タイム2時間15分8秒で初優勝を達成。創部わずか3年目で日本一の栄冠に輝いた。

 1カ月余ぶりで凱旋合宿入りとなったのは髙橋監督らスタッフ2人と、同優勝メンバー6人(区)のうち▽1区4位・中川京香▽3区3位・関根花観(リオ五輪1万㍍代表)▽4区3位・岩髙莉奈▽5区1位・鍋島莉奈▽6区1位・寺内希の5選手。次ぐ照準に第35回全国都道府県対抗女子駅伝(1月15日)をすえての今季2回目の強化合宿。

 徳之島空港では天城町当局や観光連盟、郵便局長会など関係者が横断幕で出迎え、花束と地場産ミカンで祝福。森田弘光副町長は「徳之島合宿を終えていきなりの初優勝。地元はこの上ない喜びで元気をいただいた。来年の酉=とり=年はますます羽ばたいて日本陸上界をリードし黄金時代を築いて欲しい」と期待。

 髙橋監督は「徳之島の地でしっかりした合宿をと11月に来たが、まさか優勝できるとは思っていなかった。欲をもたずに一人一人が最高の力を発揮できたおかげで優勝できた。来年も連覇を目指して頑張っていきたい」とあいさつ。

 ちなみに髙橋監督は有森祐子(バルセロナ五輪銀など)の元専属コーチ。00年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子の積水化学時代の元契約コーチも務め、徳之島には98年ごろ小出義雄監督らと初来島。UFJ銀行女子陸上部やトヨタ車体陸上部、東京電力長距離・駅伝チームなど各監督時代も通じ、幾度となく合宿入り。越年合宿も6、7回という徳之島通だ。

 練習環境について「起伏に富み、脚を鍛えるにはいい環境。今回の全日本実業団の1、5区のハードなアップダウンを攻略するには、徳之島で鍛えるのがいいと判断した。クロスカントリーやロードコースのほかにグラウンドも(全天候型に)新しくなり、ありがたい」と同監督。2月17日~26日は部員ら総勢24人で今季3回目の合宿来島も計画している。