闘牛大会

徳之島新春闘牛2

「ワイド、ワイド!」。満員の観客を沸かせた徳之島新春闘牛大会=3日、徳之島なくさみ館(伊仙町)

「ワイド、ワイド」熱狂
全島一に「戦勝若力史緒利」
徳之島新春 ミニ軽量は「皇牙」

 【徳之島】「闘牛の島・徳之島」の2017年新春闘牛大会は、今年も元日早々の「ワイド、ワイド」の熱狂的な闘牛ばやしで開始。鍛え抜かれた筋骨隆々の1㌧前後もの巨体が、勢子=せこ=の勇ましい掛け声とともに砂じんを蹴立てて激突。迫力満点の熱闘で闘牛ファンや帰省客、観光客たちを堪能させている。

 新春大会は元日の「平成8・9年生成人記念闘牛大会~第18回全島軽量級優勝旗争奪戦&成人杯争奪戦」を皮切りに連日。4日正午からの「闘牛祭り・徳之島闘牛若手コンテスト&マジックショー」まで計4大会(会場・いずれも徳之島なくさみ館)の興行が組まれた。

 3日にあった最大の注目の大会「徳之島全島一・ミニ軽量級チャンピオン決定戦」は満員の約3000人の観客を飲み込み計10組の激突に沸いた。

 2タイトル戦はいずれも前王者の優勝旗(タイトル)返還による新王者決定戦。ミニ軽量級(体重750㌔以下)戦は「皇牙」(目手久)が「それいけ!嵐嵐」(阿権)に対戦タイム8分18秒で粘り勝ち。そして徳之島闘牛界最強(無差別級)の全島一決定戦は「三代目戦勝若力史緒利」(亀津)が速攻・腹取りの3分6秒で、無敗を誇った「平山美龍」(伊仙)に土を付けてそれぞれ新チャンピオンの座に就いた。