名瀬地区・成人式

大島紬や振り袖に身を包んだ新成人が出席した

新たな門出に321人出席
大島紬着用は37%

 奄美市は5日、同市名瀬の奄美文化センターで「新成人のつどい」(同市、同市教委主催)を開いた。同市名瀬地区の新成人たちは、家族や地域に感謝を表しながら、社会人として責任を自覚し、さらに精進することを誓った。

 市紬観光課によると、今年は445人が対象で321人(男168人、女153人)が出席。大島紬着用は120人(男72人、女48人)で、着用率37・4%。この日、大島紬や振り袖、スーツ姿に身を包んだ新成人は、家族や関係者に見守られながら式典に臨んだ。

 式は穏やかな雰囲気で進み、市民憲章の朗読後、実行委員会の瀬戸口真帆会長が「それぞれの道は違うけれど、社会の一員として、きょうこの日を仲間とともにスタートすることを忘れない」と宣言。また朝山毅市長は式辞で「保護者や周囲への感謝を忘れず、困難を乗り越えてほしい」とエールを送り、竹山耕平市議会議長の祝辞と続いた。

 新成人の意見発表で、2014年春のセンバツに出場した大島高校野球部員の武田翔吾さんが「奄美出身者が結束した甲子園の思い出を誇りに、地元に貢献出来る自立した大人に成長したい」、福祉分野での仕事を希望する前田龍之介さんは「保育士や介護福祉士の道に進むためもっと勉強に励みたい」と誓ったあと、出席者全員で万歳三唱し、節目の門出を祝った。