「紬の日」つどい

大島紬ファンらが集まった2017年「紬の日のつどい」

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大島紬を着用した約200人が商店街などを練り歩いた「大島紬大行進」

ステージイベントなどにぎわう
世界に誇る奄美の伝統工芸

 「紬の日」の5日、奄美市名瀬のAiAiひろばでは第39回「紬の日のつどい」(紬の日実行委員会など主催)があった。島唄などのステージ発表や、初開催となった「紬きょらねせ」コンテスト(華つむぎ会主催)など様々なイベントを実施。成人式を終えた新成人や大島紬ファンなど、大人から子どもまで多くの人でにぎわった。

 「紬の日」は旧名瀬市時代の1978年に制定。奄美の伝統産業である本場奄美大島紬への認識を深めるとともに、大島紬の振興による豊かな街づくりの推進、全市民がこぞって紬を着用することで、その良さを再認識することを目的に毎年1月5日に「紬の日のつどい」を開催している。

 本場奄美大島紬協同組合の山田伸一郎理事長は「この紬の日のつどいは、大島紬の認識を深めてもらい、着用を推進することを目的に毎年開催している。日本文化の象徴である着物文化の発展と、奄美のみなさんに大島紬を身近なものと感じてもらえるようにしたい」とあいさつ。

 イベントは奄美高校郷土芸能部のオープニングを皮切りに、今年初開催となった「紬きょらねせ」コンテストなどを実施。コンテストには20代から30代、60代以上の部門でエントリーした参加者が、「紬の日が盛んになってほしい」「祖母に紬を着た姿を見せたい」などとコメントしPR。グランプリには牧野大智さんが選ばれた。このほか、大島紬の着付け体験や記念写真サービス、紬着用者限定のお楽しみ抽選会などもあり、来場者を楽しませた。

 メインイベントとなった大島紬大行進には約200人が参加。実行委員長の朝山毅市長は「大島紬は世界に誇る奄美の伝統工芸品。産地としての誇りを持ち、後世に継承するよう努めていきたい」と語り、行進参加者とともにAiAiひろばを出発し、商店街を練り歩いて大島紬の魅力をPRした。