のぞみ園で新成人の祝い

のぞみ園を卒園し、大人の仲間入りした3人が祝福を受けた

歩みに期待と希望

 社会福祉法人聖隷福祉事業団のぞみ園(福﨑充所長)=奄美市名瀬和光町=で7日、新成人お祝い会が開かれた。15年前に同園から巣立ち、大人へ仲間入りした7人のうち3人が出席。昔の映像なども見て、一人一人の成長を振り返るとともに、列席者たちからの祝福を受け、これからの歩みに期待と希望を膨らませた。

 会が始まり、保護者、来賓者たちが手拍子で迎えるなか、当時ともに園生活を過ごした職員と一緒に、3人は笑顔で入場。福﨑所長は「みなさんの生き生きと頼もしい姿を見てうれしく感じた。精神的、肉体的にも社会の一員として自立していけるよう、この20年を振り返り、大勢の人たちとの出会い、周りの人たちへの感謝を忘れず、これからの人生を歩んでいってほしい」とあいさつした。

 来賓者を代表し、県立大島養護学校の中村周一郎校長が「奄美で支援を必要とする人たちの状況も整ってきたことをうれしく思う。3人をお祝いするとともに、奄美での支えがさらに充実していくことを願っている」と祝った。

 歓談の途中では、今回都合で出席が叶わなかった仲間たちのビデオレターや、写真が紹介され、成長した現在の姿に感嘆。また、同園の卒園式での出席者たちが映る幼き姿を見て懐かしむとともに、その成長に目を細めた。

 3人はそれぞれ、現在の職場や、近況報告、今後の目標などを発表。また、ダンスや人気曲を歌ったりと趣味や特技を披露する場面もあり、会場は終始和やかな雰囲気に。このほか、保護者や関係者から「これからも、一人一人の歩みを応援していく」、「みなさんの愛情で育てられた。これからもよろしくお願いします」など感謝や激励の言葉が贈られた。