AiAiひろばで開かれた「かさん唄の夕べ」。子どもたちも多数参加し、見事な唄声を披露
自慢の唄声で唄いはじめ
ベテランから小学生まで
第31回「かさん唄の夕べ」(笠龍地区民謡保存協会主催)が8日夜、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。大人から子どもまで30組が出演。サンシンやチヂンの伴奏に合わせて自慢の唄声を披露した。
同協会(福山幸司会長、会員60人)では毎年、唄いはじめとして年明けに同夕べを開催している。今年も北大島を中心に小学生からベテラン唄者まで幅ひろい年代の会員らが参加した。
この日のステージでは、参加者が「黒だんど節」や「雨ぐるみ」、「かんつめ節」などそれぞれ得意な島唄を披露。会場には、奄美大島各地から島唄ファンが多数来場。ベテランの唄声に酔いしれるとともに、子どもたちが登場すると、見事な唄声に、一節唄い終わると思わず拍手と歓声が上がる場面も見られた。
福山会長は「会員のみなさんには、毎年このために練習するよう伝えている。先輩方が引き継いできた新春の伝統行事。特に子どもたちには、このかさん唄の夕べを引き継いでほしいという思いと、子どもを通じて多くの人にかさん唄を聴いてほしいという思いがあり、夕べには積極的に子どもたちにも参加してもらっている。今回も会場は例年と変わったが、多くの人が来て、楽しんでくれたので良かった」と話した。