仲座真菜さん(知名中2年)入賞

コンテストに入賞した知名中2年の仲座真菜さん(右)と石田秀輝審査委員長(左)=知名町=

0111「2030年の『心豊かな』ライフスタイルコンテスト」、知名中学校2年の仲座真菜さん入賞②
仲座さんの作品「自給自足に近い生活を」(提供:ネイチャー・テクノロジー研究会)

作品「自給自足に近い生活を」
「心豊かな」ライフスタイルコンテスト

 【沖永良部】モノづくり日本会議ネイチャー・テクノロジー研究会(事務局:日刊工業新聞社)による「2030年の『心の豊かな』ライフスタイルコンテスト」で、知名町立知名中学校2年の仲座真菜さん(13)の作品「自給自足に近い生活を」が入賞した。11日、同中学校で表彰式があり、東北大学名誉教授・地球村研究室代表社員の石田秀輝審査委員長が賞状を手渡した。

 コンテストは「主役はあなた、光輝く未来を描こう」をテーマに、地域の特色を生かした心豊かな未来のライフスタイルを描くもの。2012年に初めて開催。今回で4回目。

 募集期間は昨年4月~8月末まで。国内外から270作品が集まり大賞1件、優秀賞2件、入賞4件が選ばれた。
 仲座さんは、家の中で野菜や果物を作ったり、売ったりすることができる3階建ての家を描いた。2階で野菜と果物を作り1階で販売、3階が居住スペースになっている。また、2階のベランダと家の外の畑でも野菜を育てる。

 2階では「家で土を使うと肥料とかも大変」という理由で、土を使わず水だけで育つ品目をチョイス。畑には、海から汲んだ水と栄養水を混ぜて作った氷を撒く。野菜の根元に置くだけで成長していく。

 電気は太陽光のほか、人力で賄う。地面を踏むことで地下に設置したモーターが回り発電する。

 仲座さんは「親のお金でぐうたらしている人たちがどのようにすれば動いてくれるのか、と考えた時に思いついた。農業が好きなので、将来は農業をしながら生活したい」と話した。

 石田審査委員長は「仲座さんのすごい点は、誰もが考え付くアイデアに生活を結び付けた。足踏み発電のように、ちょっと行動すればいろいろなことができると気づかせてくれる。この作品に島の風土や自然が入ってくるともっと面白くなる」と語った。