8月1日に就航するジェット機「エンブラエル170」(提供写真)
ジェット便就航について語る、大貫社長(写真左)と本田部長(同右)
日本航空(JAL)は19日、JALグループの2017年度路線便数計画を発表した。奄美関連では、8月1日から奄美大島―鹿児島線3便、奄美大島―福岡線1便のジェット化を決定。両路線を就航するボンバルディアDHC8―Q400(座席数74席)が、同グループ・㈱J―AIR(=ジェイエア、本社・大阪府池田市)機材のエンブラエル170(=E170、座席数76席)に切り替わる。フライト時間は片道5~10分の短縮が見込まれ、奄美大島―鹿児島線のジェット便運航は約6年半ぶり。
発表された就航計画は、夏期ダイヤ(3月26日~10月28日)への移行に伴うもので、ダイヤや就航便の変更は3月26日から実施。
就航するE170は、ジェイエア社の主力機。伊丹空港(大阪市)を中心に現在、1日190便が運航する。ボンバルディア機に比べ、客室空間は広い特長を持つ。奄美空港を発着するJALグループとしては、JAL、日本エアコミューター(JAC)、琉球エアコミューター(RAC)に続く4社目。
8月のジェット化について、奄美大島―鹿児島間(現行往復7便)は、▽鹿児島発=午前11時10分、午後2時、同4時50分▽奄美大島発=午前9時45分、午後0時40分、同3時25分。奄美大島―福岡線(同1便)は、▽福岡発=午前7時55分▽奄美大島発=午後6時20分が対象。
そのほか、JACの新型機「ATR42―600型」が、4月26日から沖永良部―鹿児島線で1便、5月28日から奄美大島―鹿児島線で1便の導入なども合わせて発表された。
19日の発表を前に、ジェイエアの大貫哲也代表取締役社長、本田俊介JAL国内路線事業部長、伊藤雄介ジェイエア企画部長、栄正行JAL奄美営業所長が17日、奄美新聞社を訪れた。
大貫社長は「奄美の交流人口の拡大に向け、地域の意見を聞き、知恵を出し合いたい」と語り、ジェット化について「ビジネス客から要望の多かった路線で貢献することが出来、グループとしてうれしく思う。今後も様々な施策で地域に力を尽くす」と意欲を見せた。
大貫社長は東京都出身。1985年、JALに入社。国際路線事業本部長、経営企画本部長を歴任後、2013年4月、現職に就任。