奄美市おもてなし講座

「島の魅力が伝わるおもてなし」について学ぶセミナーが開かれた

「観光地域づくり」視点を
産業活性化協 島の魅力伝え方学ぶ

 奄美産業活性化協議会による「サービス業のための島の魅力が伝わるおもてなし講座」が18日から2日間の日程で、奄美市名瀬の山羊島ホテル会議室で行われた。フード&ホスピタリティコーディネータで総務省地域力創造アドバイザーの堀田雅湖さんが講師を務め、「おもてなし・マナー」の意味や、島の魅力を上手に伝えるための工夫などについてアドバイスした。

 同セミナーは観光受け入れ体制の強化や、奄美観光産業のリーダー人材を育成し、産業活性化と雇用拡大を促すことなど目的に開催。求職者や創業希望者など2日間で延べ約50人が参加した。

 堀田さんは「旅はもはや、する人にとって『消費』ではなく『投資』である」と指摘。「奄美にはお金と時間を投資する人に提供できるコト・モノはたくさんあるが、地域住民が地域の『良いモノ』、魅力をよく理解し、自信を持って言えるようになることが大事」などと、観光を観光業だけの視点でなく、「観光地域づくり」の視点で考えることの重要性を強調した。

 また地域資源や特産品の優位性の伝え方の工夫として、より具体的な表現で伝えることが大切とアドバイス。それには「地域の歴史、風土、文化、特産品などを、そこに住む人たちがよく理解していることが前提。さらに他と差別化するためには他地域の風土、文化あるいは他社製品についても理解していることが重要」と話した。