高規格救急車を導入

徳之島地区消防組合伊仙分遣所に更新導入された高規格救急車と関係者=20日、伊仙町

最新機材・処置空間も拡充
徳之島地区消防・伊仙分遣所

 【徳之島】徳之島地区消防組合伊仙分遣所(平山純一郎所長)に待望の高規格救急車が更新導入され20日、安全祈願祭があった。応急や救急救命処置のための最新の資機材に加え、高度な処置活動がしやすいよう車内空間も十分に確保。今月内にも運用を開始する。

 高規格救急車の更新導入は2009年度の同消防本部本署(徳之島町亀津)、13年度の天城分遣所に続くもの。伊仙町の財源負担・発注による事業費は約3500万円。これで3町それぞれに高規格救急車1台ずつが配置された。

 同救急車の特長としては人工呼吸器やビデオ喉頭鏡、半自動除細動器、自動心臓マッサージ機など最新型の資機材を搭載。そして、従来の車両に比べて救急救命士らの高度な救急救命処置活動が十分できる空間が広がった。

 車両の外観には町旗・花・木などモチーフのデザインも配し、火災予防運動など広報時にも目立つよう配慮した。

 安全祈願祭には、政木達也消防長ら消防職員や伊仙町当局など関係者約20人が参加、安全運行を祈願した。平山所長は「最新の資機材も搭載。12月に運航開始した県ドクターヘリとも連携態勢が強化できる。従来の救急車は処置スペースが狭かったが拡大した」と話した。

 徳之島全体と伊仙町内の過去3年間の救急出場件数は▽14年=1845件(521件)▽15年=1712件(494件)▽16年=1698件(同476件)となっている。