まるで野鳥図鑑のよう

天城町浅間海岸の1エリアに蝟集した7種(A・カワウ、B・コウノトリ、C・クロツラヘラサギ、D・クロサギ、E・コサギ、F・アオサギ、Gコサギ)の野鳥=18日、山田さん撮影

「ご相伴求め」?コウノトリ、クロツラヘラサギなど7種
天城町浅間海岸

 【徳之島】天城町浅間在住の動物写真家がこのほど、同町総合運動公園の野鳥観察台から徳之島空港沿いの干瀬で「カワウたちの〝追い込み漁〟の相伴=しょうばん=にわく野鳥たち」を撮影。3年近くにわたって留まり続けているコウノトリのほかクロツラヘラサギなど同海岸の名物を含め一挙に計7種もの〝野鳥種のるつぼ〟をとらえていた。

 同野鳥観察台(トリトリデッキ)などから観察を続ける山田文彦さん(50)が18日朝発見。徳之島空港沿いの干潟の北西約3百㍍付近の礁湖に野鳥たちが蝟=い=集。数羽のカワウが連携して浅瀬に追い込んだ小魚をめぐっての争奪戦の様相を呈していた。

 そしてその小さなポイントへの蝟集種の多さが異例。カワウ(写真A)のほか、兵庫県豊中市で人工繁殖・放鳥された個体の一つで2014年3月以降〝留鳥〟状態の国の特別記念物コウノトリ(B)。同じく絶滅危惧種の珍鳥で、浅間海岸では昨年4月以来の確認というクロツラヘラサギ(C)。通常は波打ち際で捕食、干瀬に入ってくるのは珍しいクロサギ(D)。おなじみの顔のコサギ(E)やアオサギ(F)、ダイサギ(G)を含め計7種にものぼっていた。

 まるで合成写真の野鳥図鑑のような偶然を切り取った会心のショット。右端のジャンプしたアオサギはクロダイ(チヌ)と見られる獲物をくわえている。

 「特に面白いのは、イノー(干瀬・礁湖)にはあまり入ってこないクロサギが5羽。ひょっとすると、水温の変化差が大きいことなどから外洋にはエサが少ないのでは」と山田さん。「(飛来中の)ヘラサギはご相伴にはあずかってなかったようだ」と笑った。