三島初子さん(天城町出身) 徳之島観光大使に

「徳之島観光大使」委嘱状贈呈を受ける「日本3B体操」協会の三島初子さん=3日、天城町

3B体操指導者
「心のふれあい大切」

 【徳之島】公益社団法人「日本3B体操協会」役員で公認指導者の三島初子さん(71)=天城町平土野出身、大阪府堺市在住=率いる「3B体操 ユイの島・徳之島交流の旅」一行33人が3日、同町総合防災拠点施設落成式(4日)参加と併せて来島。一般社団法人徳之島観光連盟は、3B体操普及を通じてふるさとの観光振興・人的交流に貢献している手腕に期待し、三島さんに「徳之島観光大使」を委嘱した。

 「3B体操」は、ボール・ベル・ベルターなどの用具を使って集団で楽しく行う健康体操の一種。全国47都道府県に支部があり会員数38万人。三島さんは1975(昭和50)年に指導者資格を取得し、75年に関西地区第1号のサークルを立ち上げた草分け的存在。教室を主宰し、全国協監事も務める。

 3B体操の関西地区の仲間らも誘っての〝ふるさと交流ツアー〟は、87年7月、奄美文化センター開館記念舞台出演(奄美市)に併せた「3B体操・徳之島グループのつどい」(26人)で始めた。01年には天城町観光大使に委嘱。今回で11回目、参加総数は約240人に。

 観光大使委嘱状の贈呈式は天城町役場であった。観光連盟の浜口正仁会長が第13号の同状を贈呈。大久幸助町長はあいさつで「徳之島は希少動植物が多く、世界自然遺産に推薦された。自然保護と観光活用で島の発展につなげたい。観光振興に連携を」などと要請した。

 三島さんは「参加者はみんな家族・兄弟みたいになって帰る。産物も喜ばれるが、何よりも心のふれあい、島のおもてなしが大好き」。島での3B体操の再興には「3町とふれあいを広げたい。全国の会員に徳之島の観光をPRしたい。そして、健康寿命を延ばすためにあと20年は3B体操を頑張る。(モットーの)美しく老いることはもちろん、健康に老いることが大事」と気炎を上げた。

 一行はこのあと天城小学校を訪ね、全校児童への3B体操指導で楽しく交流。夜は、地元関係者主催の歓迎会(松原西区公民館)も。4日は祝賀会のステージに立つ。同島滞在は5日まで。