「はがきでコミュニケーション優秀賞」

川北局長=右=から賞状を受け取った平島君=中央=

屋仁小3年 平島君
1年時の担任と手紙のやり取り

 「大切な相手」とやり取りした手紙を募り、心温まる作品に賞を贈る「2016年度はがきでコミュニケーション全国発表大会」(日本郵便主催)で、奄美市立屋仁小学校3年の平島颯大君が、中学年(小学3、4年)の部のEブロック(四国2県、九州)優秀賞に輝いた。転任した小1の時の担任、小川泰さん(54)=姶良小教諭=と手紙のやり取りをした。小川さんは「平島君が賞をもらってうれしい」と喜んでいる。

 大会は、日本郵便が用意した大会用教材で手紙の書き方を学んだ小学生が応募対象。中学年の部Eブロックは323点の応募があり、平島君は優秀賞獲得者4人のうちの一人。

 平島君の担任の出口美和子教諭が授業で教材を使って指導。平島君は小川さんに元気づけられたり、泣いた時に笑わせてくれたりしたことに「ありがとうという気持ちがあった」ことから、そんな思いを手紙に書き、最後は「また遊びに来てください」と綴った。手紙には小川さんが平島君のためによく書いていたという温泉などのマークも書き添えた。

 手紙は昨年7月に書き、すぐに小川さんの自宅に郵送。小川さんの返信は同月中に平島君の自宅に届き、平島君本人が郵便ポストで見つけた。暑中見舞いとして返信された小川さんの手紙には、平島君の成長を喜ぶ気持ちや、夏休みを楽しんでほしい気持ちなどが綴られていた。

 2日は名瀬郵便局の川北和成局長が屋仁小を訪れ、平島君に賞状を手渡した。平島君は「先生にまた手紙を出したい」と話していた。

 小川さんは「かわいいなと思い、うれしかった」と手紙が届いた当時を回顧。今年は新年のあいさつの連絡も受けたようで、「私を好いてくれた子どもだったが、転任しても覚えてくれていることがうれしい。元気があり活発で勉強も運動も頑張る子だったので、これからも頑張ってほしい」と話していた。