瀬戸内町と鹿大病院協定

包括連携協定を結んだ瀬戸内町の鎌田町長(左)と鹿大病院の熊本院長(右)

医療不安なくし 新たな地域の魅力創出へ

 【鹿児島】地域医療振興などで包括連携協定を結んだ瀬戸内町(鎌田愛人町長)と鹿児島大学病院(熊本一朗院長)は15日、鹿児島市の同病院で締結式を行った。鎌田町長は「まずは地域住民の医療・福祉への不安をなくし、その上で産業創出など新たな地域の魅力を作り出していきたい」と期待を寄せた。

 同病院が鹿児島市以外の自治体と同様の協定を結ぶのは今回が初めて。式では鎌田町長が「離島の中に離島を抱える特殊な地域事情があり、人口減少も著しいが、世界自然遺産候補に挙げられる自然、文化交流の拠点など様々な可能性を秘めている。協定をきっかけにして新たな町づくりに取り組んでいきたい」とあいさつ。熊本院長は「大学病院が持っている人材、ノウハウなどを地域貢献に役立てたい」と述べた。

 両者は今後、地域保健医療福祉分野の人材育成、産業振興などについて互いに連携して取り組む。具体的には町内の医療従事者の研修先として同病院を提供することなどが決まっている。