沖永良部高校沖洲会ガイダンス

沖洲会について説明したガイダンス=知名町、沖永良部高校=

「島恋しくなったら訪ねて」
3年生対象 大野さん講師

 【沖永良部】沖永良部高校沖洲会ガイダンス(全国沖洲会事務局主催)が16日、同校体育館であった。3年生約90人が参加。神戸沖洲会の大野寛子会長が講師を務め、支部の活動を紹介した。

 沖洲会は、東京や神戸、鹿児島など10支部約9500人が加入する郷土会組織。進学や就職で島を離れる高校3年生を対象に、沖洲会の認知度を高めようと5年前からガイダンスを行っている。

 同事務局職員による全国沖洲会の概要説明では、会が果たしている役割として▽島の観光・特産品の販売PR▽島の伝統文化の継承▽地元出身者の相談役・就職受け入れ―などを挙げ「情報の発信で、都会で育った沖永良部2世や3世が島を好きになり移住に結びついている。高校卒業後、島を出る皆さんが島の営業マンとして魅力を伝えていってほしい」と話した。

 大野会長は、同校を卒業後に神戸に移り住んでからの体験を語り「若いうちに多くの資格を取っておけば、悩んだ時に一つの選択肢になる。私たちは島に誇りを持っている。島が恋しくなったら全国の沖洲会を訪ねてほしい。そこが故郷になる」と激励。このほか、神戸沖洲会で実施している敬老会やバレーボール大会、体育祭などの取り組みや、2年前からサポートしている沖高サッカー部神戸遠征について紹介した。

 生徒からの質問では「サッカー部と同じように後輩たちにも関西遠征のような体験をさせてほしい」「会員の年齢層はどうなっているのか」などの意見が出た。

 3年生の盛山斗来さんは「残り1カ月ほどで島を出るが、沖永良部と島の後輩のために貢献していきたい」と語った。