大奄美関の十両昇進祝賀

支援者にお礼のあいさつをする大奄美関=城山観光ホテル

地道な積み重ね、誓う
母校・鹿児島商高同窓会

 【鹿児島】大相撲・追手風部屋の大奄美関(本名・坂元元規)の十両昇進祝賀会が17日、鹿児島市の城山観光ホテルであった。大奄美の母校・鹿児島商高同窓会が主催し、同校OBや県相撲連盟の関係者ら約120人が集い、昇進を祝った。

 大奄美は龍郷町出身。赤木名中から鹿商高、日本大と進み、15年には日大職員として全日本実業団選手権を制して、実業団横綱となった。16年初場所で幕下付出として角界入り。16年は6場所連続4勝3敗で勝ち越し、今年初場所で十両昇進を果たした。関取デビューとなった初場所は、10日目に同郷の先輩・里山関に勝利するなど10勝5敗と好成績を残した。

 祝賀会では、鹿商高同窓会が寄贈した化粧まわしも披露され、鳥井原昭人会長が「今後もケガのないよう、県民の期待を背負って、1日も早く幕内、三役、横綱を目指して欲しい」とあいさつ。大奄美にまわしをプレゼントした県相撲連盟の渡辺紘紀会長は「素晴らしい素質を持っており、心技体のそろった期待の力士に」と激励した。

 高校時代に指導した禧久昭広監督は「幕下の頃は自分の相撲がとり切れてなかったけど、十両では積極的に前に出る自分の相撲がとれていた。7番よりも15番の方が合っているのかも」と語る。大奄美も「幕下は3つしか負けられない分、1番の重みがあった。15番取れるようになって思い切れるようになった」と言う。「今後も地道な積み重ねを大切にして、まずは来場所十両優勝を目指したい」と今後の意気込みを語っていた。

 会に参加した鹿商高相撲部の眞畑佑弥主将は「自分は高校から相撲を始めたけど、まずは今年のインターハイ出場を目指したい」、大奄美と同じ赤木名中出身の3年生・榮順平さんは「相撲は引退するけど、元規先輩のようなカッコいい男になる」と誓っていた。
(政純一郎)