ロケ地要望書を手渡す(左=高岡秀規徳之島町長、右=NHKの若泉久朗制作局長)
【東京】「西郷どん」のロケ地に徳之島もお願いします――。2018年のNHK大河ドラマに「西郷=せご=どん」が決定した。西郷隆盛に関係する地域はいつどこでロケが行われのか気になるところ。西郷は奄美大島、徳之島、沖永良部島に流刑された。ロケ地にどこが選ばれるかまだ決まっていないが、「できるなら、徳之島でもロケをやってほしい」と、徳之島町長ら9人が17日、NHKの本社を訪問、要望書を手渡した。
徳之島では、三町で「徳之島NHK大河ドラマ『西郷どん』ロケ誘致協議会」(会長=大久幸助天城町長、副会長=高岡秀規徳之島町長、大久保明伊仙町長)を発足。NHK訪問では高岡徳之島町長ら9人が、「西郷どん」の制作局長の若泉久朗さんらに面会、「西郷どん」ロケ誘致に関する要望書を直接手渡した。
資料には、西郷南洲翁ゆかりの地の写真や徳之島遠島以降の年譜、地域の人たちとの触れ合いの様子や、愛加奈親子との面会の様子などの詳細が書かれている。幸野善治徳之島副町長が歴史の詳しい話をすると、制作局長が熱心にメモを取る姿も見られた。
高岡町長は、「中学高校生らによるミュージカルのチームが結成され、なかなかの実力がある。400年の歴史がある闘牛は、きっと西郷どんもご覧になったはず。エキストラなどは、島民挙げて頑張ります」と、ロケ誘致への徳之島の熱い思いをPRした。
若泉制作局長から「すべての島に行ってロケということはかなり難しい。時代ものであるから、撮影場所はかなり限られる」と話が出たものの、「闘牛は沖縄のような感じですか?」など、興味を示す反応も。
制作局ドラマ番組部チーフ・プロデューサーの櫻井賢さんは、「西郷隆盛という人格形成に、流刑により島で過ごしたことは大きくかかわっていると思われるので、丁寧に描かれると思います」との話も聞かれた。