集落の絆向上願い

満開に咲き誇ったヒカンザクラの下で行われた龍郷町玉里集落の桜祭り花見会

龍郷町玉里 初の桜祭り花見会

 龍郷町の玉里集落(圓和之区長)は19日、満開に咲き誇ったヒカンザクラの下で初の桜祭り花見会を開いた。お酒を酌み交わしながら歌や踊りも飛び出し、行事を通して集落の絆向上を願った。

 集落の中央部分にあるグリーンベルト(緑地帯)で。並木を形成しているヒカンザクラは集落に居住する再田安廣さんが11年前に提供したもの。20本の苗木は成木となり、毎年開花している。

 昨年の集落総会で、集落行事として花見会開催の提案があり、2月に計画されている他の行事との調整の結果、第3日曜に決定。2月下旬だが、ヒカンザクラの開花状態は良好だった。

 青壮年団から婦人会、老人クラブと各団体の集落民が参加。この日は天候に恵まれた。青空が広がり、暖かい日差しの下での花見に。午後3時半から始まり、日が落ちると寒さを感じるようになったが、温かい鍋を囲みながら参加者はビールや黒糖焼酎を酌み交わした。ハンドマイクを手に歌、サンシンやチヂンに合わせて踊りもあり盛り上がった。

 玉里集落は埋め立てなどにより造成された新興住宅地。圓区長は「2年後には集落が誕生して40年目を迎える。この花見会も集落行事として定着させたい。毎年継続することで多くの参加者につながる。枝切りなどの管理作業も行い、来年はさらに桜の状態を良くして花見を楽しみたい」と語った。