朝日小の北原さん金賞

「日本バッハコンクール」に出場した北原さん(中央)と、尾前駿海くん(左)。3月5日に「日本ピアノコンクールinかごしま」本選に出場する尾前怜珠さん

「全国でも通用すること伝えたい」
日本バッハコンクール

 第7回「日本バッハコンクール」(㈱東音企画主催)がこのほど行われ、奄美から出場した北原日菜子さん(朝日小1年)が金賞(1―2年生A部門)、尾前駿海くん(同小3年)が銅賞(3―4年生A部門)を受賞した。また、第27回「日本ピアノコンクールinかごしま 薩摩川内市地区予選」(日本ピアノ指導者連盟主催)に出場した尾前怜珠さん(朝日小4年)も、3月5日に行われる本選出場権を獲得。指導する太月浩美さんは「奄美からでも全国で通用するということを、もっとみんなに伝えたい」と語った。

 日本バッハコンクールは、すべての音楽の基礎を作り上げたバッハを深く理解し、深く磨き上げることを目的に毎年開催。音楽の原点を学ぶコンクールとして、幼児から一般まで、幅ひろい年代の人が出場する国内でも大きな大会の一つという。大会ではバッハ作曲の課題曲が設定されており、12月の地区大会を勝ち抜いた出場者は、新たな課題曲を携えて2月の全国大会に出場するという。

 全国大会(2月4~5日、11~12日)には、奄美から北原さん、尾前くんのほか、1―2年生B部門に尾前明珠さん(朝日小1年)、3―4年生B部門に里彬良さん(緑が丘小4年)の4人が出場した。

 北原さんは「本番では緊張したけれど楽しかった。金賞を取ることが出来てうれしかったので、来年ももっといっぱい練習して、挑戦したい」。尾前くんは「練習ではうまくいかなかった部分も、本番ではうまく出来たと思う。銅賞を取ることが出来てよかった。もう一回全国に行って、今度は金賞を取りたい」とそれぞれ話した。

 今回初めてエントリーしたという「日本ピアノコンクールinかごしま(薩摩川内市地区予選)」で本選の出場権を獲得した尾前さんは「本番は緊張してよく覚えてなかった。でも金賞を取れるとは思っていなかったのでびっくりした。本選では自分が納得できるような演奏をしたい」と決意を込めた。

 奄美市名瀬有屋町の教室で子どもたちを指導している太月さんは「小さな島からでも、全国で通用するような音を出せるということ、がんばったら結果が出せること。そして、地道にこつこつとがんばっている子どもたちをもっと応援してほしい」などと語った。