徳之島2高校で出前講座

出前講座では「砂防ジオラマ」を使った実験も=22日、樟南二高

建設業界の魅力知って
県建設業協会

 【徳之島】県建設業協会主催の高校生出前講座が21、22両日、徳之島高校総合学科2年生24人と樟南第二高校の工業科1、2年生と商業科1年生110人を対象にあった。生徒らは土砂災害の防災・減災など講話や砂防ジオラマを使った実験も体験。職業選択肢の一つにした。

 同講座は、将来の建設業担い手確保を目的に学校や地域を対象に実施。県建設業協会・人材育成対策室の岩本正参与によると今年度は22日の樟南二高で計30会場目、徳之島は今回初開催に。

 同協会奄美支部の地元3町会員らも交え両校を訪問した。県の「砂防読本」を活用して土石流やがけ崩れ、地すべりなど土砂災害の恐怖。それら発生の仕組みや砂防えん堤(砂防ダム)の役割。日ごろの備え・避難行動の大切さなどを伝えた。

 このあと3班に分かれて、ジオラマを使った土石流の実験や測量機器の操作、無人飛行機ドローン活用例の映像をローテーションで学んだ。実際にドローンを飛行させての記念撮影もサービスした。

 樟南二高の前田竜彦さん(工業科1年)は「砂防ダムの名前は聞いていたが、その役割と防災の大切さを知った。建設業についても身近に感じた」。同協会奄美支部の永田彰弘支部長(42)=奄美市=は「建設土木業分野にも興味を持って欲しい。一度は都会に出ると思うが、将来、地元にUターンする時は職業選択肢の一つにして欲しい」と話した。