大和っ子スクール

大和っ子スクール

講師から植物の解説を聞く子ども達
湯湾岳の文化、自然ふれる

大和村教委と同村子ども会育成連絡協議会主催の2016年度大和っ子スクールが4日、同村湯湾岳であった。今年度最後の大和っ子スクールには、村内の小学1年生から中学2年生まで16人の児童・生徒が参加。「湯湾岳フィールドワーク」と題して、奄美大島最高峰の同岳を散策。郷土の文化、自然に対する理解を深めた。

登山道はボードウォークの小径。野生生物保護センターの木元侑菜・環境レンジャーは「白い花が咲いているのはコショウの木です。葉がハートの形なのは、カンアオイ。昔は肝臓の薬でしたが、今はとってはいけません」と教えた。

祠=ほこら=が並ぶ中腹に到着。大和村公民館長、中山昭二さんが、石碑のひとつについて説明。『與湾大親=ゆわんうふや=』は、琉球王国尚清王の時代に奄美大島を治めた豪族。「その孫の馬氏=ぼうじ=は、同王国の五大名門の一つで、今も沖縄から子孫がお参りに来る」と解説。

4年の岩山昊青=じょう=君は「頂上の見晴らし台から眺めた初めての景色。加計呂麻島と請島が見えた。たくさんの植物を観察した」と喜んだ。

3年生の福本栞南=かんな=さんは「この前は家族3人で来た。植物について勉強できて良かった」と話した。 

同スクールは、心豊かな子どもたちを育む目的で2003年からはじまった。今年度は他にタグラグビーの体験や、夏にフォレストポリスでキャンプも実施した。