ヨロンマラソン800人が島駆ける

800人を超すランナーが与論島を駆け抜けた

2連覇を果たした男子フルマラソン優勝の村山健人さん

女子フルマラソントップの宇田津碧葉さん

フルマラソン
男子・吉村さん2連覇
女子・宇田津さん初優勝

【沖永良部】第26回ヨロンマラソン(同実行委員会主催)が5日、与論町の茶花海岸を発着点に島を周回するコースであった。全国から集まった800人を超すランナーが与論路を駆け抜け、フルマラソン男子は吉村健人さん(22)が2連覇を果たし、同女子は宇田津碧葉さん(22)が初優勝を飾った。 

大会は、島を2周する42・195㌔のフルマラソンと、島1周のハーフマラソンの2コース。フル339人、ハーフ541人の計880人がエントリーした。

開会式で西田健一実行委員長は「ランナーと大会を支える町民らのおかげで、沿道全てがパワースポットになっている。ゴール後は完走パーティーで待っている」と激励。埼玉県から訪れた吉澤真紀さんが「ランナー全員が思い切り楽しみ、島の人と一体になって盛り上げよう」と選手宣誓した。

午前9時にフルマラソン、同11時にハーフマラソンのスタートが切られた。大会最大の難所は高低差約50㍍の「翔龍橋」。必死の表情で登り切ったランナーらは、頂上の給水所で待つ地元の子ども達の声援に笑顔で応えていた。また、絶景ポイントの一つ「大金区海岸」では、日に照らされてエメラルドグリーンに輝く海を眺めたり、仲間同士で記念撮影をしたりする姿が見られた。

男子マラソン優勝の吉村さんは「1位を狙っていた。暑くて前半でエネルギーを使ってしまい、できるだけペースを落とさないよう走った。島のお年寄りや子どもたちが応援してくれたので気持ちを切らさずにゴールできた」と笑顔を見せた。

ヨロンマラソン初参加の宇田津さんは「昨年走った鹿児島マラソンより8分ほどタイムを縮めた。大学生最後の大会だったので、良いタイムを出して優勝したいと思っていた。途中、すごくきつくて気持ちが折れそうになったが、地元の人達の応援が力になった。走りながら海を見て、本当にきれいだった」と振り返った。