中心市街地の「末広・港」線

街路樹など景観を考慮した「末広・港」線整備計画イメージ(奄美市提供)

供用開始は来年4月
奄美市、整備計画で説明会

奄美市の名瀬中心市街地を通る、都市計画道路「末広・港線」の末広工区整備計画で同市は16日夜、地権者や商店街の関係者を対象にした説明会を開いた。同市都市整備課は、来月着工など道路整備の方針や工事概要について説明。供用開始は来年4月とする見通しを明らかにした。

同課によると、ルートは永田橋通りから朝日通りを結ぶ、中心市街地内の末広本通り(延長252㍍)を拡張。道路は2車線で両側の歩道(幅4・5㍍)を含め、標準道幅16㍍で計画する。2017年度スケジュールは、施工通りと奄美本通りとの交差点から見て、北側部分(朝日通り側約114㍍)を着手。その後、南側部分(永田橋通り側同)を施工する。

この日は、同市名瀬のAiAiひろばを会場に商店街4通り会、商店主、地権者など20人が出席。関係者を前に同課は計画の概要を説明。道路工事と合わせ、景観向上を目的に、沿道にはヒカンザクラやヤマモモなどの街路樹(樹木高さ2・5㍍)、枝サンゴをイメージした街灯を各14カ所設置。また歩道舗装は、白砂と赤土をイメージした2色の平板プレートを敷く内容を説明した。

歩道の縁石や植栽位置について商店主から「車両の出入りに支障になる」「縁石は店舗間移動の妨げになるのでは」などの質問があった。同課担当者は店舗前や車庫を配慮する考えを示したほか、安全面から縁石の必要性を述べ、計画に理解を求めた。

道路は市道として供用開始され、路線バスも運行する予定。今後の協議事項に奄美本通りとの交差点に横断歩道と信号機の設置を挙げ、同課は「奄美署との協議を進めたい」としている。

17日は一般を対象に説明会を開いた。