アイズ・カンパニー 10周年企画

講演前のアトラクションで、前山さんが島唄を披露した

アスレティックトレーナーの岩崎さんがペップトークの効果について講話した

肯定的言葉で成功イメージを
「ペップトーク」 岩崎さんが講演

㈱アイズ・カンパニー(園田明代表)設立10周年企画講演会「ペップトーク~やる気を引き出す魔法の言葉~」が18日、龍郷町のりゅうゆう館であった。アスレティックトレーナーの岩崎由純氏(57)が講師となり、肯定的な言葉の声かけなど、人に成功イメージを持ってもらうポイントなどを解説した。

ペップトークは、もとも米国のスポーツ現場で生まれたものとされ、「Pep」は、英語で元気、活気、活力という意味。アメリカンフットボール日本一を決める「ライスボール」を戦う学生代表チームの試合前に、監督が選手らに語り掛け鼓舞しているペップトークを映像で確認した。

岩崎さんは、ペップトークは「試合直前の前向きな背中の一押し」と表現。▽短い▽分かりやすい▽肯定的な言葉を使う▽人をその気にさせる―特徴を挙げ、「分かりやすいことで、『できそうな気がする』という気持ちが生まれ、やる気につながる」「聞く側がその気になることが大切」とポイントを説明した。

「ミスをするな」を例に、目的語『ミス』がイメージとして残る傾向にあることから、今の力(持っている力)を認めた上で、事実の捉え方を変えて別の表現に変え、相手にポジティブな言葉で「してほしい」ことを伝えて、成功をイメージしてもらうことが重要とした。

自分自身に語り掛ける「セルフペップトーク」を有効としながらも、環境や教育、経験などで「自分はこんな人間だ」という思い込みが徐々に、人格そのものにつながってしまうことに注意を呼びかけ、自身に対しても肯定的な言葉を発することの重要性を強調した。

また、親など家族、指導者、上司など自身の夢や目標を応援する人たち「ドリームサポーター」は大切な存在とし、岩崎さんは「そ
ういった人たちへの本気のありがとうは最幸=さいこう=のペップトーク。表現をちょっとだけポジティブに変えることで、最強のペップトーカーになれる」と呼びかけた。

講演前には若手島唄者の前山真吾さんが、ゲスト出演し、4曲を熱唱した。