「ツクシヤマザクラ」開花

西康範さんが撮影した「ツクシヤマザクラ」

宇検村田検
例年より遅れ、咲き始め

宇検村田検の「ツクシヤマザクラ」が開花している。18日の奄美地方は曇り空が広がり、ときおり雨が降るあいにくの天候。純白の花は雨露を含みしっとりと咲いていた。

ツクシヤマザクラは通称「梅次郎桜」と呼ばれる。100年以上前に、田検集落に住んでいた西山梅次郎という人物が植えたと言われている。山中にあるが、サクラの開花に合わせて見物客が集まる時期には、集落の青壮年団がボランティアで清掃活動をするなど集落の名物として地域の人々に愛されている。

開花の様子を撮影したのは西康範さん。西さんは「今年は例年より開花時期が遅れているようで、今が咲き始め。来週が見頃ではないか」と話す。しばらくは葉の萌黄色と花の純白の色彩が同時に楽しめそう。また、サクラの周辺ではナンバンキブシやギンリョウソウなども観察できるという。

この日の名瀬の最低気温は13・5度。最高気温は18度台までしか上がらず、日差しがなかったためか肌寒さを感じる一日となった。