複合施設建設について意見をまとめた「基本構想・基本計画策定委員会」第4回会合
奄美市、新年度基本設計に着手
「夢のあるデザイン」提言
奄美市の中心市街地活性化基本計画の中核施設として、同市名瀬港町での整備を進めている「子育て・保健・福祉複合施設」の基本構想および基本計画策定委員会(向井扶美委員長、委員15人)の第4回会合が28日、同市役所会議室であった。これまで協議を進めてきた多世代交流が可能な施設のあり方について委員の意見がまとまった。2017年度から基本設計に着手。22年度オープンを目指す。
同町内の敷地約2600平方㍍で市民が気軽に利用できる複合施設を計画。策定に向け16年度、同委員会が発足。「多世代交流で『結』の心を受け継ぐ奄美のシンボル」を基本理念に、これまで3回開催した会合を重ね、施設で実現する妊娠期から子育て期間全般の「子育て支援」「保健(各年代の健康づくり)」「福祉」の三つのイメージを決定した。
この日は最終会合として委員の意見を集約。委員から「(建設が)市民負担にならない身の丈に合った施設規模が大切」「市内他施設と競合・重複しない運用計画を」など、施設のあり方について意見が出、長期的な利用に向け、民間との連携などの提言もあった。
向井委員長は施設建設構想に市民が関心を持っていることを指摘。「今後50年を見据え、住民に愛され、夢のあるデザインを望みたい」と結び、意見を盛り込んだ基本設計を求めたのに対し、吉富進・市保健福祉部長は「頂いた意見をまとめ、今後の設計に生かしたい」と話した。
同市によると今後のスケジュールは、17・18年度で基本設計と施設の管理運営などを協議。19年度実施設計、20年度に工事着工としている。