奄美市で合同入社式

緊張した面持ちで参加した新社会人

未来担う社会人へ一歩
追い風吹く奄美「熱意で支えて」

 第54回、奄美市合同入社式(奄美大島商工会議所など団体主催)が3日、同市名瀬のホテルで行われた。市内12事業所の新入社員62人が参加。経済団体関係者などから激励の言葉を受け、奄美の未来を担う社会人としての新たな一歩を踏み出した。

 共催団体代表として奄美大島商工会議所の谷芳成会頭は「新入社員の若々しいバイタリティとエネルギーに期待している。国立公園指定やバニラ・エア関西便の就航など、奄美には追い風が吹く。熱意と柔軟性をもって奄美の将来を支えて欲しい」とあいさつ。その後、県大島支庁の鎮寺裕人支庁長や、朝山毅市長などが激励の言葉をかけた。

 新入社員を代表して奄美医療生活協同組合に就職した竹原里穂さんは「奄美企業の一員になれてうれしい気持ちで胸がいっぱい。同時に不安もある。自分たちは未熟者なので、先輩方に温かく、時に厳しく、ご指導いただきたい」とこれからの意気込みを宣言した。

 参加した長谷場琢郎さんは大島高校卒業後、沖縄県の名桜大学に進学。この春から奄美市役所に就職する。入社式を終えた長谷場さんは「きょうから社会人ということで緊張している。今後は職場の人や来庁者とのやり取りの中で、社会を知っていきたい」と語った。

 4日には同会場でビジネスマナーなどを学ぶ、新入社員研修、交流会が行われる。