PR座談会「奄トーク」

パネラーの話で盛り上がる会場

集合写真2
奄美大好きー!盛り上がった「奄トーク」

「距離感が安心感」「生活感の共有ある」
奄美ファンや出身者参加

 【東京】3月7日の奄美群島国立公園指定を記念して「奄トーク」(奄美群島観光物産協会主催)と題した奄美PR座談会が、このほど東京千代田区の主婦会館で開かれた。奄美ファンや出身者が参加。黒糖焼酎を傾けながら、奄美ファンや奄美在住で奄美の魅力を発信している若者たちの奄美トークに聴き入った。

 会は奄美出身者とその友人限定で開催。若者を中心に80人が集まり、各島々を代表する若者たちの島アピールのトークセッションに盛り上り、会場は終始熱気に包まれた。

 奄美群島広域事務組合事務局長から、「奄美の海に漂ってください」と開会あいさつがあると、会場はすでに、熱気むんむん。黒糖焼酎で乾杯し「奄トーク」の幕が開いた。各テーブルの上には群島17の蔵から二種銘柄、計28銘柄が並び、出席者らの喉を潤した。

 今回の国立公園指定の詳細がスライドで紹介され、その後トークセッションへ。

 トークセッションの第一部ではそれぞれの島のファンが各島の魅力をアピールした。しまーブログなどで奄美を発信している深田小次郎さんが司会を務め、「島キャン」と呼ばれる島起こしインターンシップ生らが、自分たちが在籍した島での暮らしや人たちとの関係の中で自分を見つめ感じたことなど、島での生活で得たいろいろなことが語られた。

 与論ファンの西川結唯さんより「与論献奉=けんぽう=」が紹介され、パネラーに盃を回し、トークがスタートした。

 島キャンで沖永良部に行った川島あすかさんは、ありのままの自分を受け入れてくれた島の人たちとの交流に感動したことや、夜の闇に浮かぶ電照菊の明かりはデートコースにお薦めなど、島出身者でも知らない島の魅力を紹介した。

 徳之島ファン代表の岩崎克さんは島キャンで農業を体験。行った頃が端境期だったので「収穫期にまたおいで」と言われ、再度島を訪れ、徳之島のファンに。ヤギの店の話などで会場を沸かせた。この春から徳之島にIターンして、農業に従事するという。

 奄美大島ファンの高橋由実さんは、すでに奄美に62回来島。月一回は島の美容室に通う。

 喜界島ファン代表は郡山尚也さん。喜界島出身という異色。喜界ならではの料理などを紹介した。

 二部では田向勝大さんが司会を担当。島で暮らす人たち5人、渡陽子さん、川畑さおりさん、友野留美さん、坂井輝喜さん、沖朱里さんらが島に帰った理由や島に生きる楽しさを話した。

 「距離感が安心感」、「雨が降ったら洗濯物を取り込んでもらえたり、玄関を開けると野菜が置いてあったりする生活感の共有がある」など、島暮らしの魅力が話された。

 最後は島の会ならではの万歳三唱で幕を閉じた。詰めかけた参加者らからは、「奄美にぜひ行ってみたい。島に帰りたくなった」などの話が聞かれた。