民家の美しい庭公開

さまざまな花で美しく彩られた庭

色とりどりの花に歓声

 龍郷町で8日から、「あしとくてくてくオープンガーデン」が始まった。同町芦徳の民家6軒と同町屋入の民家1軒が庭を公開。町内外から訪れた人たちが花で美しく彩られるなどしているこだわりの庭に見入っていた。きょう9日まで。

 町の自然や文化を次世代につないでいくことなどを目的に設立された町民有志らの団体「HUG(ハグ)奄美」が主催。2015年に初開催され今回3回目。

 民家の美しい庭を公開し見学してもらうことで、自宅の庭の美化など芦徳地域の美化意識向上が図れれば、と開催している。開催エリアを歩いて民家を巡ってもらうことで地域の観光スポットに立ち寄ってもらうのも狙っており、そのため「てくてく」と名付けた。

 参加した民家は普段、庭を公開していないという。HUG奄美の里井つとよ会長(67)宅=同町芦徳=の庭は、さまざまな花が咲き、カラフルに彩られており、訪れた人は「きれい」などと声を上げて鑑賞を楽しんでいた。50代女性は「奄美でもこんな花が咲くのだなと思い、楽しくなった」と話していた。

 オープンガーデンの一環で芦徳公民館では地元の青壮年団やシニアクラブなどによるバザーもあり、今回初開催されたというこのバザーでは農産物やうどんなどが販売され、イベントの盛り上げに一役買っていた。

 里井さんはオープンガーデンについて、「今後は龍郷町の広い範囲でやりたい。町全体のイベントになってくれたらうれしい」と話していた。