消防救助技術訓練競技会

必死の表情でロープブリッジ救出に出場した隊員

日頃の訓練成果発揮
大島地区消防組合

 奄美市名瀬の大島地区消防組合消防本部名瀬消防署で14日、「大島地区消防組合管内消防救助技術訓練競技会」が行われた。四つの競技で安全性とタイムを競う競技会で、出場者たちは真剣な面持ちを見せた。

 同競技会は日頃の訓練成果の披露と、隊員や指導者の知識や技術の向上を目的としたもの。同組合の6署から45人が出場した。個人競技のはしご登はんから始まり、ロープブリッジ救出、引揚救出、ほふく救出のチーム競技が行われた。それぞれの選手が、1年間の訓練の成果を存分に発揮した。

 同署の林孝一署長は「昨年に比べ、特にロープブリッジ救助のレベルが上がっていた。競技会が出場者のモチベーションを上げるきっかけになればいい」と語った。

 引揚救助で出場した同組合瀬戸内消防分署の信島斗夢さん(30)は「ベストタイムは出なかったが、1年間の訓練成果を発揮することができた。訓練だけでなく、現場でも技術を生かしたい。また来年も出場したい」と意気込んだ。

 優秀な成績を収めた個人、チームは5月26日に行われる鹿児島県消防救助技術指導会への参加権を獲得。同指導会への参加権を得たのはロープ登はんに参加した長野正幸さん、ロープブリッジ救助で参加した安原さんのチームと吉原さんのチーム。