車両規制のため施錠される金作原林道のゲート(=提供写真)
25日から車両の進入規制 林野庁
林野庁九州森林管理局鹿児島森林管理署は、25日から奄美市名瀬の国立公園指定区域の金作原国有林の林道入口のゲート施錠を行う。同管理署はゲート施錠を、金作原内で希少野生動植物の保護や車両の進入規制を図るためとしている。
金作原国有林は、林野庁が設定している奄美群島森林生態系保護地域で先月7日に国立公園に指定された世界自然遺産候補地。金作原でのゲート設置については、2月8日にあった奄美群島希少野生動物保護対策協議会で、同管理署名瀬森林事務所の井川武史首席森林官が「3月中には設置したい」と説明。先月21日に、金作原国有林内の林道の起点と終点にゲートと車両進入禁止の標識が設置されていた。鹿児島県や奄美市など関係機関と調整の結果、ゲートの施錠が決定した。
同管理署の名瀬森林事務所によると、今回のゲート施錠を「車両規制で林道内でのトラブルを防止したい」としている。規制されるのは車両(巡回パトロールなどの車両は除外)の進入だけで、ゲートの横に幅約1㍍の入口がありこれまで通り林道内の歩行は可能とのこと。施錠開始は同日午後4時頃に市道奄美中央線側で行われる。