多世代交流の場に

向井委員長が基本構想・基本計画を朝山市長に提出

基本構想・基本計画 策定委が市長に提出
子育て・保健・福祉複合施設

 奄美市の中心市街地活性化基本計画の拠点施設として整備を予定している子育て・保健・福祉複合施設について基本構想および基本計画がまとまった。子育て・保健・福祉複合施設の基本構想および基本計画策定委員会(向井扶美委員長、委員15人)は20日、朝山毅市長に取りまとめた基本構想・基本計画を提出した。

 同複合施設は、奄美市の中心市街地活性化基本計画の拠点施設として、同市名瀬港町で整備を計画している。これまで4回の委員会を開催、多世代交流が可能な施設のあり方について意見をまとめ提出した。

 同市港町の敷地約2600平方㍍で市民が気軽に利用できる複合施設を計画。基本理念は「誰もが気軽に利用でき、多世代交流で結いの心を受け継ぐ。奄美のシンボルとなる」複合施設。①人にやさしいユニバーサルデザインを基本とし誰もが気軽に利用できる②子どもと高齢者の多世代が触れ合える場があり、自然に交流が生まれる③シマの伝統文化が常に感じられ、奄美を象徴するような施設―を基本方針とする。  

 同委員会事務局の福祉政策課こども未来係では、奄美市全域の1000世帯のアンケート調査、シンポジウム開催(12月11日)、ワークショップ開催を行い、利用者のニーズを把握。イメージされる市民活動から複合施設の利用構成を次のようにプランニングした。
利用のイメージで四つのフロアを提案①保健のフロア②動のフロア③静のフロア④憩のフロア。

 ①保健のフロアは、保健センター機能をメインにエントランスとしての付加機能を備える。②動のフロアは子育て支援機能をメインに、多世代交流が生まれる仕掛けを取り入れる。③静のフロアは、福祉機能をメインに、多世代交流が生まれる仕掛けを取り入れる。④憩のフロアは、お風呂、ジム、憩いの広場などで、多世代の人々がのんびりすごせる機能。

 向井委員長は「子ども、高齢者、障がい者に配慮した多世代の交流ができるような施設。中心市街地のにぎわいの一助となって欲しい。みんな楽しみにしているので早期に実現して欲しい」と話した。

 今後の施設建設のスケジュールは2017年度・18年度に、基本設計、施設の管理運営方針に関する協議、19年度に実施設計、20年度に建設工事着工、22年度に施設オープンの予定。

 朝山市長は「生きがいづくりの観点から複合施設を計画。広く市民の思いをまとめ、皆さんに喜んでいただける施設を目指したい」と述べた。